ジム・ホールが世界で一番愛した歌声…
ジェーン・ホールから夫ジム・ホールに贈られた感動のバースデイ・プレゼント!
ブロッサム・ディアリーを彷彿とさせるジェーン・ホールのノーブルな歌声と職人、
エド・ビッカートが爪弾くジェントルなギターが織りなす心温まるメッセージ。
ジムへのサプライズ・プレゼントとしてジェーンと友人エド・ビッカートによって録音され、長年家族のみに知られていたプライベート・テープの音源が30年以上の時を超えArtist Shareのオーナー、ブライアン・カメリオの手によって甦る。
慈しみ深い奇跡のラヴ・ソング集!
ジムといえば、半世紀に及ぶキャリアの中で、最晩年まで録音を続け、多くの素晴らしい作品をこの世に残してくれたが、とりわけ思い入れが深いのは、1976年に、当時A&Mのブランチ・レーベルだったホライズンに残された『Commitment』だ。その理由は、ここに収録された一曲にある。収録曲「When I Fall in Love」は、スタンダード曲だがジムの作品では珍しくヴォーカルが入った曲である。歌っているのはなんと彼の奥さん、ジェーン・ホール。僕はこの曲を初めて聴いた時、胸がぎゅっと締め付けられたのを覚えている。ジェーンの愛らしい歌声に、そっと寄り添うジムのギターがたまらなくロマンティックで、この2分も満たない短い曲に、永遠の魔法のようなものを感じた。~例えるなら、シェルビー・フリントやクロディーヌ・ロンジェ、アストラッド・ジルベルトのような、慎ましく可憐な花のような愛らしさ。しかし後にも先にも、ジムの作品の中で彼女の歌声を聴くことができるのはこの1曲だけだった。ところが、2017年に驚きのニュースが舞い込んできた。なんとジェーン・ホールが歌うアルバムが存在するというのだ。アルバムのタイトルは『With a Song in My Heart』で、1985年8月10日にカナダのトロントで、ギタリストのエド・ビッカートと共に録音されたものだった。ではなぜ、ジム・ホールのギターではないのか。それには理由がある。これはジムの誕生日プレゼントとしてサプライズで企画された作品だからだ。~この作品は2017年にブライアン・カメリオの手によってCD化されたが、限定数しかプレスされなかった為、長らく入手困難な状態が続いていた。今回、MUZAKレーベルより日本盤化が実現して本当に嬉しく思う。まさかジェーン・ホールのヴォーカル・アルバムが残されていたなんて。またその制作の背景に、こんなにも素敵な物語があったなんて。ジェーンとジムのために、多くの人たちが手を貸して作り上げたこの作品には、人間の温もりが込められている。-山本勇樹(ライナーより抜粋)
ウィズ・ア・ソング・イン・マイ・ハート / ジェーン・ホール&エド・ビッカート
MZCF-1447
2021.12.15
2,400円+税
MUZAK
■パーソネル:
ジェーン・ホールvocal
エド・ビッカートguitar
録音:1985年
■トラック・リスト:
1.ウィズ・ア・ソング・イン・マイ・ハート
2.メイビー・ユール・ビー・ゼア
3.ラウンド・ミッドナイト
4.ピープル・ウィル・セイ・ウィーアー・イン・ラヴ
5.マイ・フーリッシュ・ハート
6.マイ・ヴァニー・ヴァレンタイン
7.イット・マイト・ア・ウェル・ビー・スプリング
8.ラヴァー・マン
9.イッツ・マジック
10.アローン・トゥゲザー
11.ドゥ・イット・アゲイン
12.フォー・オール・ウィ・ノウ