7年振りの新作が話題のキップ・ハンラハンのアーカイヴス・シリーズ第1弾として、キャリア屈指の名作とも言われる「ビューティフル・スカーズ」、衝撃のデヴュー作「クー・ド・テット」、ジャック・ブルース初参加のセカンド「デザイアーズ・デヴェロップ・エッジ」の再発が決定。
■E式ダブル紙ジャケット仕様
ビューティフル・スカーズ
ソロ・アルバムとしては前作「A Thousand Nights And A Night」から10年を経てリリースされた通算11作目となる本人名義アルバム。カサンドラ・ウィルソンとのコラボレーションで一躍脚光を浴びたブランドン・ロスを大きくフィーチャーし最高傑作との呼び声も高い作品。
クー・ド・テット
ニューヨーク・アンダーグラウンド・シーンの強者、キップ・ハンラハンの原点ともいえるソロ・デビュー・アルバム。アート・リンゼイ、カーラ・ブレイ、ビル・ラズウェル、フレッド・フッリス、テオ・マセロはじめ錚々たるメンバーを従え35年以上経ったいまでも色褪せない傑作!
「このアルバムの全曲がラヴ・ソングだと今になって気づいた」・・・キップ・ハンラハン
本作の本質は、24歳だったキップが支配されたセクシャルなものだが、女性が通り過ぎる微かな揺らぎ、目線が創り出すメロディ、そんな自分と他者との間のリズムや速度をも、共通の言語として音楽に持ち込むことに徹底した内容だとも言える。・・・大塚広子
デザイアー・デヴェロップス・アン・エッジ
衝撃のデビュー作「クープ・ド・テテ」に続くセカンド・アルバム。本作で初めて参加し、以降キップにとって欠かせない存在となったジャック・ブルースの存在感と大胆なラテン・パーカッションの導入などamericanclaveサウンドの根幹を作ったクールでダークな音楽と魂の饗宴。
「今にしてみれば、ある意味、罪作りなアルバムだったかもしれない」・・・キップ・ハンラハン
今を生きる若者たちはフラット化する世界のなかで以前よりも自分らしさを求めているように感じる。そんな彼らにこそこのオルタナティヴミュージックを楽しんで欲しいと願う。時代を経ても変わらず新鮮な驚きを与えてくれる音楽は必然的に繰り返し紹介されるものなのかもしれない。・・・松浦俊夫