―american clavé REVISITED― 第一弾 アストル・ピアソラ没25年追悼企画
タンゴをベースにをクラシックやジャズの要素を融合させ独自の演奏形態を産み出した巨匠、ピアソラの名盤が高音質UHQCD&紙ジャケットで復刻。
ぼくは、いつでも、時代が乾きすぎたと感じたとき、あるいはあたりの空気の汚染が気になったとき、さらにはささくれだった人の心におびえたとき、あの、まるで少年のもののようであった、キラキラ輝いていたピアソラの目を思い出しつつ、ひるむことをしらずに疾走する、それでいてかぎりなく優しい、彼の音楽をきくことにしている。燃える思いをバンドネオンの音にこめたピアソラの音楽が、ぼくに人の心を暖めつづける熱い血潮を思い出させてくれるからである。ピアソラの音楽をきいたぼくは、それまで丸まっていた尻尾をぴんとのばし、にげこもうとしていた藪を後にする。・・・黒田恭一(ライナーより)
タンゴ・ゼロ・アワー
americanclavé / MUZAK MZCA-1349 2,300円+税 2017/7/5発売
45年以上に及ぶ音楽活動において、その代表作と評される不朽の名作が高音質UHQCDで復刻。今、全ての音楽ファンが聴くべきアルバムはこれだ!
「これは紛れもなく、私がこれまでの生涯で作り上げた最高のレコードだ。我々はこのレコードに魂を捧げた。孫たちに聞かせて、『自分たちは人生でこれをやったんだ』と言えるレコードだ」・・・アストル・ピアソラ
「私たちはスタジオで毎日、午前8時半から午後の7時か8時まで過ごし、ピアソラが完璧に満足するまで、あらゆるテイク、あらゆる音符をじっくり吟味した。バンドのチューニングはとてもうまくいっていたので、どの曲も最初のテイクから正確な音が出ていた。だが、例えばヴァイオリンの音の消え方やアンサンブル全体のデクレッシェンドがピアソラと合わない。そこで、すべての楽器の入り方と消え方、さらにはサウンドのない部分にまで情熱が感じられ、完璧なものになるまで、何度も何度も繰り返した。大変だったがそれだけの甲斐はあった仕事を1ヶ月間、いや正確には何年も何年も続けたあとに、このアルバムは完成した。このアルバム作りに関わったアンドのメンバーと私は、ぞくぞくするような喜びを味わった。そしてピアソラとともに時を過ごし、アルバム作りに参加したことを誇りに思う。」・・・キップ・ハンラハン
曲目:
1.タンゲディアIII★
2.天使のミロンガ★
3.五重奏のためのコンチェルト
4.ミロンガ・ロカ
5.ミケランジェロ‘70
6.コントラバヒシモ
7.ムムキ★
メンバー:
アストル・ピアソラ(bandoneon)
フェルナンド・スアレス・パス(violin)
パブロ・シーグレル(piano)
オラシオ・マルビチーノ(guitar)
エクトル・コンソーレ(bass)
録音:1986年5月/ ニューヨーク
■解説:黒田恭一
■コメント:小松亮太(バンドネオン奏者)
ラ・カモ-ラ~情熱的挑発の孤独
americanclavé / MUZAK MZCA-1350 2,300円+税 2017/7/5発売
キンテート(五重奏団)によるピアソラの生涯最後の傑作アルバム!
厳しさと優しさに溢れた緊張感あるサウンドは今も我々の魂を揺さぶる・・・
ピアソラは膨大な録音を残しているし、「どの作品が最高か?」なんて議論も無数に行われている。ただひとついえるのは、本作『ラ・カモーラ』は晩年のピアソラの素晴らしい瞬間を切り取った最高傑作に値するアルバムであるということ。ぜひこの美しくも壮絶な演奏で、魂をゆさぶられていただきたいと思う。…栗本斉
曲目:
1.孤独★
2.ラ・カモーラⅠ★
3.ラ・カモーラⅡ
4.ラ・カモーラⅢ
5.フガータ
6.スール:夢
7.スール:蘇る愛★
メンバー:
アストル・ピアソラ(bandoneon)
フェルナンド・スアレス・パス(violin)
パブロ・シーグレル(piano)
オラシオ・マルビチーノ(guitar)
エクトル・コンソーレ(bass)
録音:1988年5月/ニューヨーク
■解説:栗本斉
■コメント:北村聡(バンドネオン奏者)