クリスマスもお正月も終わり、次のイベントといえばヴァレンタイン・デー。そこでミューザックがオススメする恋するジャズ2タイトルをご紹介。プレゼントにするもよし、大切な人と一緒に聴くもよし、一人で聴いて恋する気分になるもよし(;_;)。ウキウキして、切なくて、優しい音楽があなたを包み込みます。
橋本徹presents“恋するジャズ” | |
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![]() (MZCB-1151) [storyville] |
ボストン・ジャズ・サロン〜フォールイン・ラヴ・ウィズ・ストーリーヴィル / V.A |
甘くテンダーな香りを湛えたテディ・キングの「little girl blue」や、ナイーヴな心の揺らぎを描くリー・コニッツの「mean to me」、鍵盤を可憐な光で包むエリス・ラーキンスの「sophisticated lady」には、恋に落ちるようなひと肌の音の温もりが宿っている。“レディ・デイ”ことビリー・ホリデイが、スタン・ゲッツの滑らかなテナーのスウィングに乗って歌う「lover come back to me」や、恋に駆け出したくなる「cheerful little earful」にはときめきが零れ、包み込まれるようなまろやかな歌声を聴かせるミリー・ヴァーノンの「spring is here」や“言い出しかね”るようなボブ・ブルックマイヤーのホーンに寄り添うズート・シムズの歌がチェット・ベイカーを思い起こさせる「I
can't get started」、瞳が潤むようなピアノに導かれてたおやかな表情を見せるヴィック・ディッケンソンの「mistletoe」には切なさがこみ上げる。 “恋”というイメージで聴くストーリーヴィルのジャズには、レーベルの持つ音の優しさがそっと映し出されている。 |
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シュガー・ヴォイスで囁く、恋の歌。 | |
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![]() (MZCF-1231) [fab.] |
ピンク〜シークレット・ハート / ダイアナ・パントン |
『心にしみるボーカル・アルバム。鼻にかかったソフト・ボイスがキュート。ドラムレスの編成で、ドン・トンプソンを中心とするスモール・コンボの品のいい演奏も印象的。リー・ワイリーのエレガンスとブロッサム・ディアリーの可憐さを合体したような不思議な魅力を持ったカナダの歌手だ。』 ・・・ステレオ1月号より 『ヴォーカルの新星の中で、パントンの魅力もまた特別仕様とでも言いたい。彼女の歌ほど懐かしいアナログ時代の雰囲気を再現している新人はいないだろう。コケティッシュな声、微妙にヴィブラートする歌のスタイルは、かつてのローズマリー・クルーニーから先年亡くなったブロッサム・ディアリーまでの大人少女の世界。それがここにある。新録は意外にもロン・セクスミスの曲でこれもお見事!』 チャーミングでドリーミィな歌声なのに、けっして甘過ぎることはなく、神々しくさえある。そのあたりが単にキュートという言葉では説明できないこの人の個性。あえて言葉にすれば、官能的かつ可憐なクール・ビューティ。有名スタンダードを並べるのではなく、自身の個性に合った曲、埋もれた曲に光をあてた渋い選曲にも感心させられる。』・・・CDジャーナル1月号 |
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