ヴォーカル王国、カナダを代表するシンガーへと成長した ダイアナ・パントンの3年ぶりとなるニュー・アルバム!
恋の始まりを歌った『ピンク』、成熟した大人の愛をテーマにした『レッド』に続く色彩3部作の最後を飾る作品、儚い恋の終わりや別れを歌ったトーチ・ソング集『ブルー』が遂に登場。切なく語りかけるようなダイアナの愁いを帯びた歌声は聴く者の胸を締め付ける・・・。カナディアン・ジャズの重鎮ドン・トンプソンはじめ、カナダを代表する名サックス奏者フィル・ドワイヤー、今年栄えあるカナダ勲章を受章した実力派ギタリストのレグ・シュワガーらが参加し、更に今回はペンデレツキ・ストリングス・カルテットも加わったゴージャスなサウンドがダイアナのスウィートな歌声をサポート。彼女自身がセレクトした知られざる名曲の数々にも注目!
■パーソネル:
ダイアナ・パントンvocal
ドン・トンプソンpiano, rhodes
レグ・シュワガーguitar
フィル・ドワイヤーsaxophone
ジム・ヴィヴィアンbass
録音:2021/2022
■トラック・リスト:
1.メドレー:ホエア・ドゥ・ユー・スタート~ある日ある時
2.イエスタデイ
3.ウィズアウト・ユア・ラヴ
4.ルージング・マイ・マインド
5.ディス・ウィル・メイク・ユー・ラフ
6.別れの始め
7.アイム・ゴナ・ラフ・ユー・ライト・アウト・オブ・マイ・ライフ
8.トゥ・セイ・グッドバイ
9.ミーニング・オブ・ザ・ブルース
10.想えば恋し
11.イッツ・オルウェイズ・4AM
12.ジャスト・サムタイム
13.ハウ・ディド・ヒー・ルック?
14.ノーバディズ・ハート
15.春遠し
16.ユー・アー・ゼア
「おお、良い声…、好きな声だなあ。」 ダイアナ・パントンの声を初めて聴いたときの印象はそんな感じ。今でもよく覚えている。ソフトで穏やかな彼女の美声をどう表せばいいのか。舌の上でスッと溶け去る上品なメレンゲ菓子…。または、秋風と共にふと漂ってくる金木犀の香り。なぜかおもむろに言葉をあてはめて、彼女の声の魅力を伝えようと躍起になってしまう。それほど人の心を動かす歌声なのだ。~~しっとりと落ち着いた雰囲気に浸れるビターなこのアルバム。ダイアナに慰められているのか、それともこちらがダイアナを慰めているのか。それはもうどちらでもいい。大好きな歌声のダイアナがそばにいるのだ。それだけで何だかポッと心が暖められる。こんなブルーな気持ちも、まんざらでもない。… 片島吉章(ライナーより)