FREEDOM Paper Sleeve Collection vol.6
60年代から70年代にかけ、沈滞したジャズ・シーンを震撼させたインディペンデント・レーベルの雄Freedom Records紙ジャケット復刻シリーズ、最後を飾る復刻第6弾は世界初CD化を含むマニア必携のコレクターズ・アイテム4タイトル!
Blue Noteからの諸作でジャズ・シーンに衝撃を与えた新主流派ピアニスト、アンドリュー・ヒルが名匠、マイケル・カスクーナのプロデュースで70年代に残した隠れ名盤が待望の復刻!
比重の重い鉱物のようなピアノは健在だが、互いの手法の違いを受け入れながら歩み寄ろうとするリー・コニッツとのデュオ『インヴィテーション』や、キース・ジャレットのクァルテットをダークにしたような『クワイエット・ドーン』などは複雑な結晶構造が以前より美しくなっている。共演者ではバリー・アルチュール(アルトシュル)のフレキシブルなドラムと夾雑物混じりのアルト、ロビン・ケニヤッタに注目だ。「60年代の怒りを爆発させたかのようなフリージャズから早く脱却しなければいけない。今こそ演奏能力に磨きをかけて美を追求する時だ**」との発言の回答がこのアルバムと言っていい。セシル・テイラーとは異なるアプローチで前衛と向き合ったピアニストだった。とかくブルーノートの諸作しか話題にならないアンドリュー・ヒルだが、そろそろ70年代以降の作品にも注目してはどうだろうか。 ・・・・片岡文明(ライナーより)
メンバー:
アンドリュー・ヒル(p)
リー・コニッツ(ss, as, ts)
テッド・カーソン(tp, flh, p-tp)
セシル・マクビー(b)
アート・ルイス(ds)
ロビン・ケニヤッタ(as)
スタッフォード・ジェイムス(b)
バリー・アルトシュル(ds)
録音:1974年12月20日&1975年1月20日/ニューヨーク
曲目:
1, トゥモロー
2. ラヴァーン
3. ザ・メッセージ
4. インヴィテイション
5. トゥデイ
6.スパイラル
7.クワイエット・ドーン