FREEDOM Paper Sleeve Collectionvol.5
60年代から70年代にかけ、沈滞したジャズ・シーンに新たなる生命を吹き込んだインディペンデント・レーベル、復刻第5弾!
ブラック・アーツ・アンサンブルを率いて黒人音楽の向上に貢献したアルト奏者、ノア・ハワードのデビュー作にして60年代フリー・ジャズの成熟を記録した重要な1枚。コルトレーンに強い影響を受けながらもスピリチュアルでフリーキーな独自のサウンドは今日も輝きを放っている。
「ときに黒人スポーツ選手が魅せるプレーは日本人が逆立ちしてもかなわないパワーとしなやかさを兼ね備えている。セカンド寄りのゴロをすくい上げるとそのまま二塁ベースで踏み切って走り込んでくる一塁ランナーをハードル選手よろしくヒラリと飛び越え中空からのスナップスローでゲッツーを決める遊撃手。背後からパスされたボールを走りながら受け取ると待ち構えているディフェンスに体を預けながらダブルクラッチでシュートを決めるバスケット選手。彼の演奏を聴くといつもそんな連想をしてしまう。ポール・ゴンザルベスの豪快なソロを聴いてサックス奏者になることを決意し、バイロン・アレンやソニー・シモンズに師事、ジョン・コルトレーンを聴いて電撃ショックを受けた彼の演奏は伝統的であると同時に先鋭的だ。張りのある抑制の効いたソロの最中、突如金切り音にワープするも無機的にはならず、感情まかせに方向を見失うこともない。・・・・・片岡文明(ライナーより)
メンバー:
ノア・ハワード(as)
アーサー・ドイル(ts)
アール・クロス(tp)
レスリー・ウォルドロン(p)
ノリス・ジョーンズ(b)
モハメド・アリ(ds)
ジュマ(cgs)
録音:
1969年/Bell Sound Studios, NY
曲目:
1, ドミアブラ
2.オレ・ネグロ
3.マウント・フジ
4.クイーン・アン