FreedomPaper Sleeve Collectionvol.3
シーンを震撼させたインディペンデント・レーベルの雄Freedom Records 紙ジャケット復刻シリーズ再始動
60年代のフリー・ジャズ・ムーヴメントに大きく貢献したピアニスト、ポール・ブレイが65年に自己のトリオでコペンハーゲンに残した今もって色褪せない初期重要作!
62年、「フットルース」(サヴォイ)での萌芽から「クローサー」(ESP)を経て「タッチング」(本作)、「ランブリン」(BYG)、「ブラッド」(フォンタナ)、「イン・ハーレム」(ポリドール)、「バラッズ*」(ECM)、「ヴァーチュオーシ*」(IAI)、「ミスター・ジョイ」(ライムライト)、ラジオ・カナダ盤まで続くトリオは爛(ただ)れながら時代を駆け抜けていった孤高の記録だ。その只中で録音された本作。全編にわたって不純物混じりのドロドロ血のようなピアノに執拗に絡みつくベースとドラムが一塊となってゆっくり疾走するような奇妙な感覚にあふれている。~心の琴線に触れるピアニストは星の数ほどいるが、より深い生理的な部分を刺激するピアニストそうはいない。… 片岡文明
メンバー:
ポール・ブレイ(p)
ケント・カーター(b)
バリー・アルトシュル(ds)
録音:1965年11月5日/コペンハーゲン
曲目:
1,スタート
2.タッチング
3.パブロ4.ボス
5.マザタラン
6.カトゥーン
7.クローザー※
※オリジナル未収録
60年代から70年代にかけ、沈滞したジャズ・シーンに新たなる生命を吹き込んだインディペンデント・レーベル,Freedom復刻第三弾!女流アーティスト、マルテ・レーリンクの手によるユニークなカヴァー・アートが光る4作品同時発売!
「フリーダム・レコードはジャズの勉強にとてもいい」・・・植草甚一
Freedom Records :60年代後半から70年代にかけて多くの話題作を提供してきた英国人プロデューサー、アラン·ベイツによってBlack Lion傘下で設立されたコンテンポラリー系ジャズを主としたレーベル。低迷と沈滞に陥りがちだった当時のジャズ・シーンに警鐘を鳴らし、無名だったスタンリー·カウエルやチャールス·トリヴァーなどの若手ミュージシャンを積極的に起用し新たな生命力を吹き込んだ。その後のブラック・ミュージックやロフト·ジャズへの影響、そして現ジャズ·シーンへと繋がる功績は大きい。50タイトルほどのカタログを有し、その中にはレーベル設立以前にアラン·ベイツがPolydor、Debut、Fontanaなどで手掛けたアルバート·アイラーやセシル·テイラーの重要作の権利を後に買い取ったものも含まれる。
「フリージャズの爽快感を知らずにジャズを聴き続けるのは楽しみを半減、いや、四分の一に減らす。もったいないことだ。ぜひこの作品を聴いた方は、平原のように広がっているFreedomの自由な園へ足を踏みこんで欲しい」・・・・瀧口譲司(ライナーより)