FreedomPaper Sleeve Collectionvol.3
シーンを震撼させたインディペンデント・レーベルの雄Freedom Records 紙ジャケット復刻シリーズ再始動
かつての盟友、エリック・ドルフィーの早すぎた死の悲しみを乗り越えて生まれた名作がオリジナル未収録3曲を追加して27年ぶりに復刻!
フリージャズか否かは聴き手それぞれの脳内にある境界線で判断される。聴き手の数だけ存在する見えない境界線付近にうろついていて判断が分かれるミュージシャンがエリック・ドルフィーだろう。そのエリックがベルリンで客死して約1ヶ月後に本作は録音された。涙を捧げたのはかつてチャールス・ミンガス・グループで同じ釜の飯を食ったテッド・カーソン。~個人的境界線からいえば本作はピアノレスという編成や変拍子の曲があるものの限りなくモダンジャズ寄り、というかストレートなジャズである。ハーブ(アーブ)・ブッシュラーのベースが演奏全体を引き締めており、フリージャズが苦手な人でも安心して聴けると思う。テッドとエリック、両人とも調性の中でどれだけ遠くまで羽ばたいて行けるかを推し進めた演奏家だった。… 片岡文明
メンバー:
テッド・カーソン(tp)
ビル・バロン(ts, cl)
ハーブ・ブシュラー(b)
ディック・バーク(ds)
録音:1964年8月1日/ パリ
曲目:
1,カシム
2.東6番街
3.7/4ファニー・タイム
4.ドルフィーに捧げる涙
5.クイックサンド
6.リーヴァのワルツ7.ブルースを探して※
8.デソレーション※
9.ライト・ブルー※
※トラック7-9:オリジナル未収録
60年代から70年代にかけ、沈滞したジャズ・シーンに新たなる生命を吹き込んだインディペンデント・レーベル,Freedom復刻第三弾!女流アーティスト、マルテ・レーリンクの手によるユニークなカヴァー・アートが光る4作品同時発売!
「フリーダム・レコードはジャズの勉強にとてもいい」・・・植草甚一
Freedom Records :60年代後半から70年代にかけて多くの話題作を提供してきた英国人プロデューサー、アラン·ベイツによってBlack Lion傘下で設立されたコンテンポラリー系ジャズを主としたレーベル。低迷と沈滞に陥りがちだった当時のジャズ・シーンに警鐘を鳴らし、無名だったスタンリー·カウエルやチャールス·トリヴァーなどの若手ミュージシャンを積極的に起用し新たな生命力を吹き込んだ。その後のブラック・ミュージックやロフト·ジャズへの影響、そして現ジャズ·シーンへと繋がる功績は大きい。50タイトルほどのカタログを有し、その中にはレーベル設立以前にアラン·ベイツがPolydor、Debut、Fontanaなどで手掛けたアルバート·アイラーやセシル·テイラーの重要作の権利を後に買い取ったものも含まれる。
「フリージャズの爽快感を知らずにジャズを聴き続けるのは楽しみを半減、いや、四分の一に減らす。もったいないことだ。ぜひこの作品を聴いた方は、平原のように広がっているFreedomの自由な園へ足を踏みこんで欲しい」・・・・瀧口譲司(ライナーより)