FreedomPaper Sleeve Collectionvol.3
シーンを震撼させたインディペンデント・レーベルの雄Freedom Records 紙ジャケット復刻シリーズ再始動
ジョシュア・レッドマンの父であり、キース・ジャレット・カルテットの一員として活躍したテナー奏者、デューイ・レッドマン衝撃のデビュー・アルバム。
タイトルを見ただけで名盤の匂いがするディスクがある。「南アフリカのある村の分析」も相当いい線いっているが「黒い星を探せ」には敵わない。~タイトル曲は口ごもりながら咆哮するサックス、即座に反応する叫びに近い裏声ヴォイスはフリー要素たっぷりだが、ベースやドラムのソロを挟んでテーマに戻る構成は従来のジャズマナーに従っており、カリビアンリズムが崩れないので比較的聴きやすい。ドナルド・ギャレットがテーマ部分はベース、展開部分はクラリネットと楽器を持ち替えながら全員一体となってのたうち回る『セヴン・アンド・ワン』がベストテイクである。・・・・片岡文明
メンバー:
デューイ・レッドマン(ts)
ジム・ヤング(p)
ドナルド・ギャレット(b, cl)
エディ・ムーア(ds)
録音:1966年/ サンフランシスコ
曲目:
1, 黒い星を探せ
2. エルドンに
3. 動機の瞬間
4. セヴン・アンド・ワン
5. オヴ・ラヴ
60年代から70年代にかけ、沈滞したジャズ・シーンに新たなる生命を吹き込んだインディペンデント・レーベル,Freedom復刻第三弾!女流アーティスト、マルテ・レーリンクの手によるユニークなカヴァー・アートが光る4作品同時発売!
「フリーダム・レコードはジャズの勉強にとてもいい」・・・植草甚一
Freedom Records :60年代後半から70年代にかけて多くの話題作を提供してきた英国人プロデューサー、アラン·ベイツによってBlack Lion傘下で設立されたコンテンポラリー系ジャズを主としたレーベル。低迷と沈滞に陥りがちだった当時のジャズ・シーンに警鐘を鳴らし、無名だったスタンリー·カウエルやチャールス·トリヴァーなどの若手ミュージシャンを積極的に起用し新たな生命力を吹き込んだ。その後のブラック・ミュージックやロフト·ジャズへの影響、そして現ジャズ·シーンへと繋がる功績は大きい。50タイトルほどのカタログを有し、その中にはレーベル設立以前にアラン·ベイツがPolydor、Debut、Fontanaなどで手掛けたアルバート·アイラーやセシル·テイラーの重要作の権利を後に買い取ったものも含まれる。
「フリージャズの爽快感を知らずにジャズを聴き続けるのは楽しみを半減、いや、四分の一に減らす。もったいないことだ。ぜひこの作品を聴いた方は、平原のように広がっているFreedomの自由な園へ足を踏みこんで欲しい」・・・・瀧口譲司(ライナーより)