現ジャズ・シーンへと繋がるBAG関連作品によるFreedom復刻第2弾!
BAGの設立者であり、後にニューヨークのロフト・シーンを牽引したオリヴァー・レイクがピアニストのジョン・ヒックスのプロデュースによりセントルイスに残した初リーダー作。
ジャイル・ピーターソン監修コンピにも収録されていた土着系アフロ・スピリチュアル楽曲"Africa"はじめ今こそ聴きたいスピリチュアル・ジャズの名盤。
「現在世界中で再び脚光を浴びる"スピリチュアル・ジャズ"。70年代のアフロ・アメリカンのミュージシャンらによる作品が核となって形成される潮流のなかでフリージャズ寄りのレーベル"Freedom"に残されたサックス/フルート奏者オリヴァー・レイクの名作。現在のシーンの源流となった“Africa","Tse'lane"が収録。」… 松浦俊夫
曲目:
1. アフリカ
2. セ・レーン
3. エレクトリック・フリーダム・カラーズ
4. エリイ
5. ジップ
メンバー:
オリヴァー・レイク(as, ss, fl)
ドン・モイ(conga)
チャールス・ボボ・ショウ(ds)
ドン・オフィサー(b)
クロヴィス・ボルドー(el-p)
リチャード・マーティン(g)
バイキーダ・キャロル(tp)
ジョン・ヒックス(p)
ジョセフ・ボウイ(tb)
録音:1971年/セントルイス
BAG (Black Artists Group) :
シカゴを拠点としたAACM (Association for the Advancement of Creative Musicians) に対しセントルイスを本拠地として同地の芸術状況の結合を図り、教育や実演のための過程を確立させることを目的として1968年に結成された文化組織体。音楽、演劇、ダンスからビジュアル・アート、詩、そして映画まで幅広い分野の芸術媒体を織り交ぜた活動は、当時の黒人芸術運動の中でも特異な共同体だったといわれている。運営は主に複数の団体、財団の助成金によって賄われていたが次第に縮小され1972年に事実上解散した。しかしそこに生まれた危険な種子たちは世界に飛散し強く大きく逞しく育っていくことになる。
BAGには多数のミュージシャンの他、画家のエミリオ・クルス、オリヴァー・ジャクソン、詩人のカーティス・ライル、ブルース・ラトリン、舞台監督のマリンケ・エリオット、ムサル・ナイドゥなどが所属していた。