現ジャズ・シーンへと繋がるBAG関連作品によるFreedom復刻第2弾!
BAGの主要メンバーであり、デヴィッド・サンボーンやティム・バーンの師匠としても知られるサックス奏者、ジュリアス・ヘンフィルの代表作が初期オリジナル・デザイン紙ジャケットで復刻!
「改めてジュリアス・ヘンフィルの音楽を聴いているとフリージャズではなく、彼が独自の作曲を、もしくは即興演奏におけるシステムを作ろうとしていたようにも聴こえてくる。個々の演奏そのものは熱いが、抽象よりも調和や構造を感じられるのだ。それはティム・バーンやアンソニー・ブラクストン、オーネット・コールマンの音楽を聴くような感覚なのかもしれない。これは読み解きたくなる欲求が湧いてくる音楽だ。」・・・・柳樂光隆
曲目:
1, ドゴンA.D.
2. ライツ
3. ザ・ペインター
メンバー:
ジュリアス・ヘンフィル(as, fl)
バイキーダキャロル(tp)
アブドゥル・ワダッド(cello)
フィリップ・ウィルソン(ds)
録音:1972年2月
/ セントルイス
BAG (Black Artists Group) :
シカゴを拠点としたAACM (Association for the Advancement of Creative Musicians) に対しセントルイスを本拠地として同地の芸術状況の結合を図り、教育や実演のための過程を確立させることを目的として1968年に結成された文化組織体。音楽、演劇、ダンスからビジュアル・アート、詩、そして映画まで幅広い分野の芸術媒体を織り交ぜた活動は、当時の黒人芸術運動の中でも特異な共同体だったといわれている。運営は主に複数の団体、財団の助成金によって賄われていたが次第に縮小され1972年に事実上解散した。しかしそこに生まれた危険な種子たちは世界に飛散し強く大きく逞しく育っていくことになる。
BAGには多数のミュージシャンの他、画家のエミリオ・クルス、オリヴァー・ジャクソン、詩人のカーティス・ライル、ブルース・ラトリン、舞台監督のマリンケ・エリオット、ムサル・ナイドゥなどが所属していた。