伝説のセッションが 高音質UHQCDで奇跡の復刻
ステファン・グラッペリ
with
ケニー・バレル、バッキー・ピザレリ、ロン・カーター&グラディ・テイト
歴史と文化の街、ボストンに85歳を迎えたステファン・グラッペリのために4人のジャズ・ジャイアンツが集い行われた伝説のセッションが甦る!!!
【オリジナル・マスターテープよりニュー・リマスタリング】
【男性誌LEONでお馴染みの桑原節の描き下ろしによるニュー・パッケージ】
【紙ジャケット仕様】
ヨーロッパ・ジャズの神格と、アメリカン・ジャズの腕利きがここに出会った。選曲は定評のあるスタンダード・ナンバーばかり。時にロマンティックに、時にホット&スウィンギーに巧者たちが歌心を競い合う。ステファン・グラッペリのアルバムは数あれど、アフリカ系アメリカ人中心のメンバーと、ここまで濃厚に音で語らった作品は類を見ないのではないかと思う。 なかでもケニー・バレルの参加は大きな焦点であり特別なサプライズだ。
ふたりの共演盤は、これ以前にも“あるにはあった”。1959年にレナード・フェザーがプロデュースしたColumbia盤『ワン・ワールド・ジャズ』がその一枚で、まずバレルを含むメンバーがベーシック・トラックをニューヨークで録音、そのマスター・テープを持ってフェザーがロンドン、ストックホルム、パリに順に赴き、同地屈指のジャズマンにオーヴァー・ダビング(多重録音)させてアルバムを仕上げた。グラッペリはマーシャル・ソラールやロジェ・ゲランらと共に“フランス代表”として選ばれ、バレルをはじめとするアメリカン・ジャズメンとヴァーチャル共演を行なったのである。それから30数年を経て、ついにグラッペリとバレルは、面と向かって録音マイクの前に立つ。それを捉えたのが当アルバムというわけだ。他のメンバーはバッキー・ピザレリ、ロン・カーター、グラディ・テイト。一点の曇りもないオールスターズというしかない。
今回リリースでは、この“幻の逸品”を、収録された音楽の優雅さに見合った形で現代に知らしめるべくジャケットやアルバム・タイトルを改訂し、さらに驚くほど良好な状態で保管されていたオリジナル・セッション・テープを見つけ出し、そこから細心のリマスタリングを払い、UHQCD(アルティメット・ハイ・クオリティCD)による“究極の復刻”に踏み切った。5人のスターたちが残した一期一会の記録に、今度こそ大きな注目が集まることを願ってやまない。
・・・・2018年11月原田和典
ジャズのオールスターが集結したこの特別なレコーディングは、世界で最も素晴らしいジャズ・ヴァイオリニストの一人、ステファン・グラッペリの85歳の誕生日を記念すべく企画された。このレコーディングはグラッペリと、彼の技巧と音楽をそのサポートによってさらに光り輝かせる名手たちの素晴らしい共演である。
1992年4月、グラッペリ、そして彼の長年の仲間であるバッキー・ピザレリはUSツアーでボストンに訪れた。時を同じくして、ドラマーのグラディ・テイトとギタリストのケニー・バレルはジミー・スミスのバンドでグラッペリ達と同じホテルに滞在していた。そしてベーシストのロン・カーターがこのチームを完成させる最後のピースとしてNYから呼び寄せられ、つつがなく全員がボストンの地に集結したのだ。
・・・ステファン・スタイン(オリジナルライナーより)
■トラック・リスト:
1.恋のため息
2.煙が目にしみる
3.イージー・トゥ・リメンバー
4.イン・ア・センチメンタル・ムード
5.ラヴ・フォー・セール
6.パリが恋するとき
7.フォー・オール・ウィー・ノウ
8.ナイト・アンド・デイ
9.告白
10.ハウ・ハイ・ザ・ムーン
11.ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド
■メンバー:
ステファン・グラッペリ(vln)
ケニー・バレル(g)
バッキー・ピザレリ(g)
ロン・カーター(b)
グラディ・テイト(ds)
録音:1993年/ボストン
■解説:原田和典