7年振りの新譜も話題、ニューヨーク・ミュージック・シーンの革命児キップ・ハンラハンが主宰するamericanclaveから音楽史に残る2枚を復刻
ミュージック・フォー・ザ・テキスト / コンジュア

2018/5/26 release
ミュージック・フォー・ザ・テキスト / コンジュア
Music For The Texts Of Ishmael Reed / Conjure
●オリジナル・デザイン限定ダブル・メタリック紙ジャケット仕様
MZCA-1374 (americanclavé) ¥2,300円+税
アラン・トゥーサン、タジ・マハール、カーラ・ブレイ、レスター・ボウイをはじめとする錚々たるメンバーによる最強のニューオーリンズ・ジャズ・ファンク・アルバム!現代アメリカを代表する怒れる詩人、イシュメル・リードの作品をモチーフにジャンルを超えた屈指のミュージシャン達が創り上げた最良のニューオリンズ・ジャズ&ファンク・アルバム。世界のマスタリング・スタジオの最高峰といわれるSTERLING SOUND(NYC)で巨匠、グレッグ・カルビによりオリジナル・アナログ・マスターから蘇った最高の音質での復刻!
高名な文学家とのコラヴォレートした作品……と書くとちょっと難解なイメージを持ってしまう人もいることと思う。だが、ニューオーリンズ・ソウルのV.I.P.であるアラン・トゥーサンや“黒いライ・クーダー"という形容もアリなはずの才人シンガー/ギタリストのタージ・マハールの参加/曲提供が示すように、本作はキップ・ハンラハン/アメリカン・クラーヴェのカタログのなかで、もっとも快活でR&B濃度の高い作品になっている。また、デイヴィッド・マレイやカーラ・ブレイら真性ジャズの担い手たちもさばけたR&B調曲をリードの詩に導かれて作ってもいて、へ〜えとなってしまう。まさしく<みんな、R&Bやブルースが好きだった>という内容になっており、敷居の低いくだけたハンラハン作品はと問われたなら、ぼくはこのアルバムをあげると思う。~R&B、ジャズ、ラテンの名手/曲者たちを自在に呼び込む様は鮮やか。そして、その異種奏者たちを自在に組み合わせて、もうひとつの素敵を作ってしまう所作まさに神業。その噛み合わせの面白さや妙は、“アフリカン・アメリカン〜ラテン文化/音楽に根ざしたスティーリー・ダン"という言い方もできるのではないか。・・・佐藤英輔(ライナーより)
曲目:
1.ジェス・グリュー★
2.ザ・ワードローブ・マスター・オブ・パラダイス(1)
3.デュアリズム(1)
4.オークランド・ブルース
5.スカイダイヴィング★
6.ユダ
7.ベティ・ボールズ・ブルース★
8.アンタイトルドⅡ
9.フールオロジー
10.フロム・ザ・ファイルス・オブ・エージェント22
11.デュアリズム(2)
12.リズム・イン・フィロソフィ
13.ザ・ワードローブ・マスター・オブ・パラダイス(2)bonus track
メンバー:
Taj Mahal (Voice, Guitar)
Allen Toussaint (Piano)
OluDara (Trumpet)
David Murray(Tenor Sax)
Steve Swallow(el-Bass)
Carla Bley(Conduct)
Lester Bowie (Voice, Trumpet)
Kip Hanrahan (Produce)
Carman Moore (Conduct)
…他
録音:1988年5月/ニューヨーク