ユーロを代表するマルチ・リード奏者、ウルリッヒ・ドレクスラーとECMを舞台に活躍するピアニスト、ステファノ・バターリアによる耽美的でクワイエットなデュオ・アルバム
近年、また動きが活発になっている名門enjaが再び気になり始めた。・・・柳楽光隆
ヒップホップやエレクトロ・ミュージック、またドラムンベース、R&Bなどを大胆に導入したグループ"Ulrich DrechslerQurtet"やユニット"Cafe Drechsler"のリーダーとして活躍するドイツ人リード奏者、ウルリッヒ・ドレクスラー。そして、アレック・ワイルダーの作品にスポットを当てた最新トリオ作『In The Morning』(ECM)などキース・ジャレットやポール・ブレイを彷彿とさせるイノセントでブリリアントなタッチで注目されるイタリア人ピアニスト、ステファノ・バターリア。映画音楽の作曲も手がけるウルリッヒのペンによる想像力をかき立てられる映像的な楽曲を二人がまるで対話しているかのように奏でる、タイトル通り静寂でありながらも静かに魂を刺激する大人の為の子守歌。
曲目:
1.リトル・ピース・ララバイNo.3
2.リトル・ピース・ララバイNo.2
3.トウィンクル・イン・ザ・トワイライト
4.リトル・ピース・ララバイNo.4
5. リトル・ピース・ララバイNo.6
6.リトル・ピース・ララバイNo.7
7.ユー・オルウェイズ・ノウ(ホワッツ・ライト・オア・ロング)
8.リトル・ピース・ララバイNo.10
9.ユア・パラダイス
10.リトル・ピース・ララバイNo.12
ウルリッヒはジャズによく見られるような揺れやブレに感情を乗せていくような演奏とは対極の極めてスムースで正確な演奏をしていて、バターリアも丁寧に音量と音像をコントロールするように鍵盤を押さえていく。~高い天井までゆったりと届いた残響が柔らかく反響してまろやかに空気に溶けていくような箱鳴りを自然につかまえている録音もオーセンティックなジャズとは違う手触りをもたらしていて、実に気持ちがいい。・・・柳楽光隆(ライナーより)
パーソネル:
ウルリッヒ・ドレクスラー(バス・クラリネット、バセットホルン)
ステファノ・バターリア(ピアノ)
2015年作品