ビリー・ホリデイとニーナ・シモンにインスパイアされたスイス人女性シンガー、 ルツィア・カドッチュのクールでスペイシーなニュー・チャプター系スタンダード集
スイスに生まれ現在ベルリンを拠点に多彩な活動を続ける新進ヴォーカリスト、ルツィア・カドッチュ。記事の質の高さで定評のあるドイツの新聞"DIE ZEIT"で「今最も重要な歌声」と称えられた彼女のインテリジェンス溢れるクール・エレガンス・ヴォイスで綴られたジャズ・ヴォーカルの未来を感じさせるスタンダード集。"Schneeweiss+ Rosenrot"や"Yellow Bird"といったユニットでジャンルを超えて活躍する彼女がスウェーデンのリード奏者、オティス・サンドシューのテナー・サックスと同じくスウェーデンのプレイヤー、ペテル・エルのアコースティック・ベースのみというシンプルな編成をバックにストーリーテラーのような彼女の浮遊感のある歌声が飛び交うそのサウンドからジャズの未来が見えてくる。
本作の主役はあくまでルツィアのヴォイスであり、彼女がストレートに歌い上げる往年の名曲のメロディたちだ。特殊奏法と超絶技巧の総合デパート状態の器楽奏者ふたりにけれんのない歌唱で対峙するさまは、三重奏によるモダン・クラシカル・ミュージックのような美しい響き。彼女らが開いた新しい一頁をまずはじっくりと味わって欲しい。・・・オラシオ(ライナーより)
曲目:
1.スロウ・ホット・ウインド
2.スピーク・ロウ
3.奇妙な果実
4.エイント・ゴット・ノー、アイ・ゴット・ライフ
5.ドント・エクスプレイン
6.ディープ・ソング
7.サム・アザー・スプリング
8.柳よ泣いておくれ
9.暗い日曜日
10.ムーン・リヴァー
パーソネル:
ルツィア・カドッチュ(ヴォーカル)
オティス・サンドシュー(テナー・サックス)
ペッテル・エル(ベース)
録音:2015年8月17-19日/ ポーランド