大人の夜のキャロル・スローン
ミンクのコートを纏うゴージャスな佇まい、都会の夜の喧騒、気ままな猫のようにしなやかでスウィンギーなスキャット、そして深夜の静寂に溶け込むバラード。ヴォーカル通も唸らせたキャロル・スローンが、その絶頂期に残した名作2タイトル、遂にオリジナル紙ジャケットで復刻!
キャロル・スローンが1977年の初来日時に東京で制作され、彼女の名を我が国に一躍広めるきかっけとなった記念碑的アルバム。フランク・ウェスを除くニューヨーク・ジャズ・カルテットのメンバーを従えた敬愛するデューク・エリントン作品集。
1977年10月東京、あの日、あの場所で名作は生まれた
「1977年10月、2年半ぶりに来日した≪ニューヨーク・ジャズ・カルテット≫はジョニー・ハートマンとキャロル・スローンというトップクラスのジャズ・ヴォーカリストを伴ってきたが、初来日のキャロル・スローンがこのコンサートの評判の的になった。第1部でNYジャズ・カルテットの演奏が大きくスペースをとり、第2部でキャロル、ハートマンが5曲ずつ歌ったが、彼女の歌に期待して行った人にはたった5曲ではいかにも食い足りない。ハートマンがもう一つ乗らず、前回よりもよくなかっただけにキャロルにもっと歌って欲しいと思ったファンは多かったようだ。そういうファンの失望、欲求不満に応えるかのように彼女は短い滞在中に日本で2枚のアルバムを吹き込んで帰った。」・・・ 野口久光 (オリジナル・ライナーより)
曲目:
1.A列車で行こう
2.歌に心こめて~ドゥ・ナッシン・ティル・ユー・ヒア・フロム・ミー
3.ソリチュード
4.サテン・ドール
5. イン・ア・センチメンタル・ムード
6.スウィングしなけりゃ意味がない
7.ソフィスティケイテッド・レイディ
8.ムード・インディゴ
9.プレリュード・トゥ・ア・キス
10. ジャンプ・フォー・ジョイ
11. カム・サンデイ
12. A列車で行こう
パーソネル:
キャロル・スローン (vocal)
ローランド・ハナ (piano)
ジョージ・ムラーツ (bass)
リッチー・プラット (drums)
録音:1977年10月16日 / 東京