映画「スクール・オブ・ロック」の元ネタとしても知られるチルドレン・ポップスの金字塔。 9.11後全米を感動の渦に巻き込んだ話題作が、今再び私たちの心を癒す。
世界が「絶望」のさなかにあるからこそ、「無垢」なラングレーの子供たちの歌には、人生をそっとやり直す力がある。―アーウィン・チュシド
ラングリー・スクールズ・ミュージック・プロジェクトへのショート・ストーリー
―2000年6月のある日アメリカのFM局に一枚のCD-Rが送られてきた。それはデヴィッド・ボウイの「スペース・オデッセイ」やウイングスの「バンド・オン・ザ・ラン」、そしてビーチボーイズなどのポピュラー曲をカナダの小学生が合唱しているという一風変わったものだった。それでもそれを聴いたアーウィン・チューシッド(日本ではモンド・ミュージックとも呼ばれたスペース・エイジ・ポップ、ラウンジ・ミュージック流行の影の立役者でもある音楽ジャーナリスト・音楽研究家・ラジオDJ)はいたく感動し、これをより多くの人に伝えたいとCD化に奔走、2001年9月の発売が決定した。しかし、9月11日、ニューヨークで全世界を揺るがす大事件が勃発。発売が危ぶまれたが、アーウィンはこの時期だからこそ彼らの無垢な歌声を聴いてもらいたいと意を決して10月にリリースした。そしてそれは大きな反響を呼びamazonで1位になるなど全米で大ヒットし多くの人々の心に希望と安らぎを与えた。―
意外にも感動してしまった小学生たちの歌、騙されたと思ってぜひ一度聴いて欲しい。
「この曲がこんなに心に響くとは」、必ず驚くはずです。ピーター・バラカン
バッキングのアレンジメントには度肝を抜かれたよ。子供たちの歌声にはひたむきさと沈痛さが一体となっている。 僕には考え付くことすらできなかった芸術の一つの形を、あなたはこのCDの中で聴くことができるだろう。デヴィッド・ボウイ
この音楽は美しさであり、真実である。そして今まで他のどんな音楽もできなかった方法で人の心に触れる音楽なのだ。ジョン・ゾーン
"初めて「God Only Knows」を聴いた時のことは忘れない。子供たちが合唱でビーチ・ボーイズを歌う、ただそれだけのことなのに。
遠い記憶、普段は心の奥にしまってある感情の回路が震えた。
そして「デスペラード」、イーグルスより泣けてしまった。誰もいなくなった放課後の淋しさ。"橋本徹(SUBURBIA)
子供の声で歌われる「星空に愛を」はとても魅力的だ。リチャード・カーペンター
ラングレー・プロジェクトの話を聞いた時、面白そうだけど、多分子どもが体育館で調子っぱずれに歌ってるような感じのものなんだろうなと思ってた。実物を聴いてぶっ飛んだよ。これは理屈抜きに人の心を揺さぶるウォール・オブ・サウンドだ。フレッド・シュナイダー/The B-52s
1976年&1978年作品
●オリジナルLPデザイン紙ジャケット
●2001年発売の米盤CDに未収録の2曲を追加収録
●解説:アーウィン・チューシッド / 長門芳郎
●レコードコレクターズ:レビュー&記事掲載!
●CDジャーナル:レビュー&記事掲載!
・・・・その他、FM番組等でも特集予定!