「本作は、ラテン・ジャズの人気ヴァイヴ奏者、カル・ジェイダー(当時43歳)がライトハウス栄光の時代である69年に同クラブで行ったライブ録音だ。60年代は、彼の音楽人生における絶頂期であろう。~こおでは気合充実のカル・ジェイダー風ラテン・ジャズが聴ける。そして、本作の現場でも、プレイヤーと観客との好ましい関係性が成立していることが、おそらく、このライブ盤に漂う濃密な空気から感じ取っていただけるはずだ。かけ声と共に次第に演奏の集中力が研ぎ澄まされていく様子。さらにそれとシンクロするように盛り上がっていく観客の熱気。それは、当時のライトハウスちう演奏の現場が醸し出すマジックだったのかもしれない。~ジェイダーは「ライブ命」でラテン・ジャズ・メンの「気概」を持った男だ、と大いに納得する演奏だ。他にも、アル・ズライカが演奏するフェンダー・ローズの独特の味わい。あるいはアーマンド・ペラザのコンガとジョン・レーのパーカッションとジム・マッケイブのベースとが一体となって繰り出す、リズムの跳躍とそのグルーヴ感・・・。本作の聴きどころは多い。」――上村敏晃(ライナーより)
「ヴィヴラフォンとフェンダー・ローズの音色の美しい融合。それが数あるジェイダーのライブ・アルバムの中でも、このアルバムに特別な愛情を持つ理由だ。」――吉本宏(ライナーより)